大刀洗平和記念館

 大刀洗平和記念館(福岡県筑前町)が新しく開館してから初めて訪ねた。ところで「広島平和記念館」もそうだが、なぜ戦争資料館に「平和」の文字を入れるのだろうか。平和への願いを込めてだろうが安易すぎないかと思う。平和をつければ事足りるという感じ、返って平和が軽く平凡にボクは感じる。

 「知覧特攻平和会館」「ひめゆり平和祈念資料館」もそう。「埼玉ピースミュージアム」など冗談でつけたのかとさえ思える。北九州市の「平和のまちミュージアム」も一体何のミュージアムなのか名称だけではさっぱり分からない。戦争に関する資料館とこの名称からは浮かばない。変えたらどうかなぁ。

 話がそれた、大刀洗記念館は甘木鉄道の無人駅を“間借り”していた個人所蔵の博物館から公営になり随分変わった。展示品も多い、映画もある。特攻機操縦席も近くで見られる。よくなったと思う。

 全体的に「若者や女性・子供が被害者」のコンセプト。日本では、ほとんどの戦争遺物展・展示館が同じだ。だがこれからは「戦争は被害者にもなり加害者にもなる。従って絶対戦争を起こすべきでない」というアピールが次世代に訴えかける概念が必要ではないかと思う。「喧嘩は勝てば相手にとって自分は加害者。負ければ相手は加害者になる」理屈不要、単純なことだ。

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