アポジが眠る海
『アポジが眠る海』(日本テレビ系ドキュメンタリー=12/15)。戦時中、山口県宇部市の長生炭鉱(ちょうせいたんこう)落盤事故で183人が犠牲になり今も海底に眠る。犠牲者の7割が朝鮮半島出身者。地元の日本人市民団体が遺骨収集をめざし活動している姿を放送していた。
半島出身遺族の大半は日本への怒りの声が相次いだ。しかしその中で一人の在日女性の言葉。「悲しい、そして(日本への)怒りです。でも「怒り」と言えば色々受け取られるかもしれませんが、(当事者でもない日本人の方々が)遺骨収集活動をして下さるのをみて考えが変わりました。心から通じ合える……」と。
友好か非友好か。韓国人の対日感情は日本人が想像以上に複雑だ。且つ独特の「近親」感情もある。ポスト大統領は誰になるか「次は親日派か、そうでないか」メディアの短絡的な関心はそこに行きつき留まっているだけ。
前述の在日女性の言葉は貴重だと思う。「相互理解」「感謝」で辿りついた思いだった。双方が”上から目線”をリセットし、忌憚なく付き合える日は必ず来る。その時、海底のアポジの「怨」「恨」「傷」は薄まるに違いない。※写真はFBSテレビから
戦時中の記憶がどんどん薄れていきますね。
先の大戦で半島出身者の苦悩がありました。
南太平洋で米軍との激戦がありました。
日本は独立国となったのですから、朝鮮併合の経緯や、先の大戦の経緯を、もっと詳しく教育するべきだと思います。
2015年天皇皇后両陛下が、戦没者の慰霊のため、ペリリュー島を訪問された。
今の人はペリリュー島と言っても、誰も知らないでしょう。73歳になる私も知りませんでした。ここで戦ったアメリカの兵士、ユージン・スレッジが書いた本、「ペリリュー・沖縄戦記」を読んで、アメリカ軍兵士が恐怖のどん底に落とされ、精神障害を起こすほどの激戦があった事を知りました。
戦争はあってはならないものです。戦争を無くすためには反対と叫ぶだけでは駄目です。戦争についてよく知る事が大切で、さらに抑止力を高めるために何が必要かを考える事がもっと重要だと思います。
同感、貴兄の仰せの通りです。
「民主主義を最善」と妄信し誤った戦後教育の結果が(私を含む)今の脆弱日本(人)を生んだと思います