たかが1勝されど1勝

大相撲夏場所 横綱豊昇龍は大関・大の里の全勝優勝を阻んだ。久々の日本人横綱の誕生ムードで国技館内は大の里応援一色の中、あえて“キラー役”豊昇龍は全力の上手ひねりで主役を裏返した。「全勝させたくなかった」会見ではいつもの人懐っこい顔で語っていた。大相撲社会では情実などが絡み、あいまいな相撲内容・結果がみられることがある。しかし彼は先輩横綱の意地、否「模範」として正々堂々ライバルを打ち負かした(ようにみえた)。
読売巨人軍の戸郷投手 対ヤクルト戦やっと今シーズン初勝利。開幕から登板日の失点は4,3,4,3,10、3。その間二軍生活も味わった。この日は6イニング2失点なんとか勝利投手になった。今までどちらかといえば順風なプロ生活。今年は打たれても苦笑いしたり首を曲げたり、テレビ桟敷からみて生意気に思えた。投球内容は素人目でもまだまだだが、この日はひたむきな表情で一生懸命、初心に帰っていた(ようにみえた)。