もう少し黙って欲しい箱根アナ
もう少し黙って欲しい箱根アナ
箱根駅伝 年々レベルアップする選手に比べ中継テレビ局は“旧態稚拙(ちせつ)”を感じました。アナウンサーは「古豪」「名門」「王者」「新鋭」の形容の連呼。選手の就職先や親のことなど個人情報は垂れ流し。監督の過激で時に下品とも思える言葉をも持ち上げ、賞賛する。追いつ、追われつの瞬間の絶叫。そのたびアナの声とは逆に茶の間(少なくともボクは)シラけるのです。
絶叫よりも選手の各成績、ベストタイム、ラップタイム、出身地、出身高などテロップでもいいので知らせてほしい。コースの市町村の紹介も地元に喜ばれるでしょう。さらに手話も取り入れてくれると親切だと思います。
人は本当に感激・感動した時、絶句し沈黙します。2019年「イチロー引退試合 沈黙の4分間」最後のシーン、日本テレビアナは何もしゃべりませんでした。ただカメラが球場・涙の選手・ファンの表情・イチロー選手を追うだけでした。それでいてイチローさんへのリスペクトを演出し、沈黙アナにも賛辞があったのを思い出します。
2021年マスターズ松山英樹選手が優勝の瞬間から1分近くTBSアナが絶句、解説の中島常幸さんら3人お互い「もらい泣き」それが放映されました。視聴者で泣いた人もいたでしょう。沈黙でも人の心は動きます。
箱根駅伝 今のままの放送形態なら「テレビ局シード権失格、予選会(基本)から出直し」と言われかねません。今、日本の正月最大イベントになった「箱根」を大切に発展、愛されるよう努めてほしいものです