父との風呂

 正月の風呂、熱い!。約70年前、父親が珍しく私に「風呂に入るぞ」大晦日か元旦か定かでありませんが誘われました。普段、無口な父の誘い、浮き浮きの心で入ったのですが、熱い、熱い、子供にはちょっと熱かったです。それを思い出しました。

 最近の湯温は調節でき熱い・ぬるいはありません。でも親子のつながりは、不思議なまでに今の自分に返ってきます。父親と十一番目子供の私は40年の歳の差があります。何不自由なく育ててもらったのに、親孝行する子ではありませんでした。

 両親が健在な時は見えていなかったものが、今は少しずつ見える気がします。今は亡き父母、兄、甥、祖父母の事……そして昨元旦、元気に飲み、食事した子供・孫らの姿と比べます、そして私も。

ボクはあの時の父親になれているだろうか、と。

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