似顔絵描くおじさん
「顕在記憶」の一種かどうかどうかーー約70年前の記憶を描いてみた。 小学校前で絵の上手いおじさんがいた。下校時いつもそこで半時間は道草した。似顔絵そっくりの作品に子供ながら目を丸くした。さだかではないが彼は写真を手本に遺影を描く「遺影画家」だったのかも知れない。飾ってある額には佐田啓二さんら子供は知らない有名人がいた。「楽しそうなお仕事だなぁ」と羨ましがっていた。
定年退職後に鉛筆で似顔絵を描く真似事を始めた。記憶のあの絵の上手なおじさんの影響なのかもしれない。私の絵は下手くそだが暇つぶしには丁度いい。